2013年07月31日
「お盆」の由来
前に「お盆の期間」についてお伝えしました(詳しくはこちら)
そもそも・・・
「どうして「おぼん」っていうの?」
「お盆って何?」
という疑問について、お伝えしたいと思います
内容は資料を元に自分なりの解釈で載せている内容の為、もし間違った解釈のところがありましたらご容赦くださいでも、この説明が少しでも皆さんの参考になれたら幸いです。
「お盆」とは、あの世から現世に戻り再びあの世に帰っていく先祖の精霊を迎え、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく成仏してくれるようにと、私たち子孫が報恩(ほうおん:恩に報いる、恩返し)や追善の供養をする期間をいいます。
名前の由来について
「お盆」とは、仏教用語の「盂蘭盆会蘭盆会(うらぼんえ)」の省略形として呼ばれているという説があります。
盂蘭盆会とは、古代インド語ウランバナの音訳「逆さまに釣り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要」という意味です。
お釈迦さまの弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)が母を救う話に由来していると言われます。
目連尊者は、ある時神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。
どうしたら母親を救えるのかお釈迦様に相談したところ、「おまえが多くの人に施しをすれば母親は救われる」と言われました。
そこで目連尊者はお釈迦様の教えにしたがい、夏の修行期間のあける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養したのです。その功徳(くどく:現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行のこと)によって母親は極楽往生がとげられたとのことです。
(子供の母に対する愛を感じますね)
名前の由来は他に、文字どおりお盆に供物などを盛り先祖霊をもてなすことからとされていて、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もあるそうです。(現在でも精霊をボンサマと呼ぶ地域がらしい)
日本の「お盆」は、
推古天皇の14年(西暦606年)にはじめてお盆の行事が行われたと伝えられています。
(だいぶ古い時代から始まっているのですね)
仏教に於ける「盂蘭盆会」と、古くからの農耕儀礼や祖霊祭祀などが融合して伝えられてきたのが日本のお盆です。
その為、お盆の習わしも、地域や宗教・宗派によって、さまざまに形を変えながら伝えられてきました。
今日はちょっと難しい説明になってしまいましたが、
お盆の歴史は古く、私たちは昔から「供養」の気持ちを大事にしていることがわかりました
今後お盆を迎える際、このブログを見て少しでも違う気持ちでお盆を迎えて頂けたら幸せです
本日も皆様にとって、素敵な一日でありますように
Posted by 浄庵(じょうあん) at
18:00
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